刀剣樋彫師 雅平の日記

日本刀の職人の端くれ日記 mail:inazumapopo@yahoo.co.jp

樋彫り(刀の溝彫り)

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おおかた、樋を彫る。
昔はそのもの溝(こう)と言ってたようである。
以前、一般の方に解りやすいようにあえて刀の溝と言ったら樋と言うんですよと教えられたことがあるが、実は溝という言い方も正しいのである。
樋彫りは鏟という道具や丸い砥石を回してその砥石に手で刀を当てながら彫っていく。
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仕事をやりだしたころは、刀を彫って行きながら自分の生身の肉を彫っていくような気分であった。
今でも特に研ぎ身に彫る時は非常に緊張する。
失敗したらやり直しができない仕事である。

※工作料金
棒樋(切っ先加工なし)・・・¥10000円
棒樋(切っ先加工あり)・・・¥20000円
磨き・・・・・・・・・・・・¥18000円
樋彫り一式・・・・・・・・・¥38000円
樋彫り直し・・・・・・・・・¥35000円
模擬刀の刃文の付け直し・・・¥7000円
(樋を彫る事により鍛錬時の鉄の結合部分の巣のようなものが現れたり棟割れや反りの変化が起こったり、また刀身に大きくヒビ割れが発生しないとも限らない事を注意事項として知っておいて頂きたいと思います。)

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氏名:村瀬雅彦