刀剣樋彫師 雅平の日記

日本刀の職人の端くれ日記 mail:inazumapopo@yahoo.co.jp

刀剣の仕事関係

令和4年4月の樋彫り

今回も研ぎ身に樋彫りする。 92g落ちて現在542g。 先あたりに硬いところと柔らかい所があり彫りにくかった。

爪付き素剣

日本刀の残欠で短刀にして爪付き素剣を彫ってみた。 骨が折れました (^^;

たそがれ清兵衛

出羽大掾藤原國路 もう、20年くらいも前、映画や時代劇の仕事をしました。 これは、真田広之さんのたそがれ清兵衛の刀身を依頼され制作しました。 ラスト侍、北大路欣也さんの子連れ狼、松本幸四郎さんのちょっと忘れましたが映画の刀身を制作しました。

刃文付け直し(模擬刀)

従来の一般的な模擬刀の刃文を仕上げ直ししました。 既製品の刃文は荒い目が残っていてイマイチなのでそこに手を加えることにより見栄え良くなると思います。 ただ、メッキの具合によりメッキ下地が出る刀身も稀にあると思うので少しでも赤身が出る場合は作…

御刀剣研樋彫處 村瀬

昭和15年頃の当家 戦前は祖父が日本刀の研ぎ師をしていてその頃の当家の写真です。向かって左から伯母、祖父、叔父、伯母、祖母、伯母です。父は祖母の腹の中との事だそうです。 現在は孫の私が平成13年より日本刀の樋彫りと模造刀(模擬刀)の研磨や刃文を…

お客さんの仕事

刀を振ったとき音がよくなるようにと樋彫りの依頼があった。 仕上げて納めると、お客さんから連絡があった。確かに刀を振り下ろすと音がよく聞こえていいが、ちょっと彫りすぎてはないかと言われた。 刀はゴルフのクラブとは違って魂があってそれを感じたら…

樋の磨き

彫りが済んだら今度は樋の中の研磨に入る。 ヤスリや荒砥で樋の中をならしていき、徐々に細かい目のもので順番に綺麗にしていく。 段階が進むと荒い目が目立ってくるので、またそこまで戻ってやり直しをしながら仕上げていく。 研磨の道具も様々で自分がやり…

樋彫り(刀の溝彫り)

おおかた、樋を彫る。 昔はそのもの溝(こう)と言ってたようである。 以前、一般の方に解りやすいようにあえて刀の溝と言ったら樋と言うんですよと教えられたことがあるが、実は溝という言い方も正しいのである。 樋彫りは鏟という道具や丸い砥石を回してその…

仕事場の蚊取り線香

刀身に樋を彫っていたら蚊が腕にまとわりついてきた。 去年の使いさしの蚊取り線香を取り出し点火した。 ほんと、これだけで蚊は来ないからありがたい。 令和はじめての蚊取りだ。

所蔵の刀剣書籍

刀剣関係の本であるが、まだ他に10冊くらいある。 本当に宝物の本は1冊か2冊程度だが、この本たちも私の師匠である。 もしも、この本の通りに仕事ができたならば、さぞ酒も美味しいことであろうな。 http://www001.upp.so-net.ne.jp/touken-m/index.html